橿原市 たまい整形外科|整形外科 大和八木

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変形性膝関節症

変形性膝関節症とは?

膝関節に生じる“変形性関節症”です。

膝関節軟骨がすり減り、変形して痛みを生じる病気です。

症状

最初は膝関節の違和感や疲れやすさを自覚することがあります。

さらに進むと関節の痛みが出たり、動く範囲(可動域)が制限されたりして、しゃがんだり正座したりなど今まで出来ていた動作が困難になります。

膝関節にいわゆる“水”(関節液)がたくさんたまって腫れることもあります。

(“水”(関節液)とは潤滑(じゅんかつ)液として正常の関節の中にも少しあります。)

原因

関節は軟骨どうしがなめらかに動くことによってスムーズな動きを行っています。

加齢や外傷がきっかけで軟骨がすり減ったり傷ついたりしてなめらかさが無くなると、さらにどんどん軟骨がすり減り、そのうちに骨どうしがこすれ合う状態にまで進行します。

こうなると強く痛みを感じたり、関節の動く範囲(可動域)が制限されたりします。

また、関節の動きがなめらかでなくなると炎症を生じ、“水”(関節液)の量が増えて関節の張りによる痛みが出ることもあります。

なお、加齢とともにO脚になる方が多いと言われており、それに伴い荷重(体重)が膝内側に集中してかかるようになるため、膝の外側よりも内側部分の変形や症状が強くなりやすい傾向があります。

診断

レントゲンなどで関節のすきまが狭くなっていたり、骨棘(骨のとげ)が認められたりすることで診断できます。

治療

保存療法

痛み止めの内服やシップ(貼り薬)を使用したり、装具や足底板を使用したりすることもあります。

注射で炎症を抑える薬(ヒアルロン酸やステロイドなど)を関節内に入れることもありますが、その際に関節の“水”(関節液)がたくさん溜まっている場合は抜くこともあります。

“水を抜いたらクセになる”と考える方もいらっしゃるようですが、注射することが原因となって“水”(関節液)がたまりやすくなることは基本的にはありません。

炎症などの原因が残っているために再び“水”(関節液)がたまることはありますが、原因が改善すれば自然に“水”(関節液)は吸収されて無くなっていきます。

ただ、関節内の“水”(関節液)がたくさんたまっている場合、注射で“水”(関節液)を抜くことによって関節の張りによる痛みをすぐに軽減することができます。

PRP(多血小板血漿)療法も選択肢の一つですが、今のところ保険適用外(自費診療)となっています。

なお、リハビリテーションで関節周囲をほぐしたり、必要な筋肉をきたえたりすることで症状が改善することもあります。

手術療法

膝関節の状態によって手術方法は変わりますが、関節鏡手術や骨切り術や人工関節置換術などがあります。

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