骨は常に新しい骨へと作り替えられています。
しかし、古い骨が壊れていくのと、新しい骨のできるバランスが崩れていくと、骨そしょう症のように骨がスカスカの状態になり弱ってしまいます。
このバランスの崩れは加齢によるものが多く、高齢者には骨粗鬆症の方が多い傾向になります。
当院では、骨密度検査装置を実施しており、骨そしょう症の予防にも力を入れております。
こんな方に骨密度検査をおすすめします
ケガや病気をする前に、将来の予防のために
骨の弱った状態を放置しておくと、骨折になりやすくなったり、腰痛・背部痛の原因になったりします。
骨は自覚症状のような危険信号を出すことがなく、ささいなことでの骨折から初めて弱っていたことに気づく場合が多いです。
ご自身の骨密度をしっかりと知っておくことは、骨から全身の健康状態を知ること、また将来の病気の予防にとても大切になります。
女性の方は、45歳ころから定期的に検査を受けましょう
女性の場合、女性ホルモンが骨の代謝に影響していることから、閉経によって女性ホルモンが減少することで骨粗鬆症を発症しやすくなります。
これは閉経後骨粗鬆症ともいわれ、ホルモンバランスの崩れ始める45歳ころから、定期的に骨密度測定検査を受けることをお勧めします。
骨密度は急激に低下する可能性があります。これまで一度も骨密度検査を受けたことが無い場合、6か月から1年ごとの定期的な検査を受けるようにしましょう。
60歳以上のご家族を持つ方へ
60代のうち5人に1人、70代のうち3人に1人が骨粗鬆症と言われています。
骨がもろくなり骨折しやすくなると、健康な生活を送ることが難しくなります。骨折の部位によりますが、生活の質(QOL)の悪化は避けられません。
検査結果から適切な治療を選びます
検査の結果、骨密度が低くなっていた、骨が弱っていたと分かったら、これ以上の低下を防いでいくための治療を始めましょう。
お薬での治療の他に、食事や生活習慣の改善、適切な運動指導を行い、骨が弱っていくのを抑えていきます。
最悪の場合、要介護となってしまうこともあります。寝たきりなどになる前に、定期的に骨密度を測定し健康状態を把握するようにしましょう。