労災(労働災害)保険とは
勤務先が従業員のために加入している保険です。
基本的には仕事中や通勤・帰宅途中に起きたケガが対象になり、患者さんの医療費の負担はなくなりますが、適応されるかどうかは職場に確認しましょう。
適応されるとのことでしたら、まずは職場で手続きをしてください。
また、他院から転院(転医)される場合は基本的には紹介状が必要となりますので、かかっている元の主治医に紹介状を作成してもらってください。
職場復帰について
労災保険の治療中に無理に早く復職したがために再度ケガをしたり症状が悪化したりすると、職場の管理責任が問われてしまうことがありますので注意が必要です。
職場復帰のタイミングや方法は、お勤めの職場の仕事内容や環境によって変わりますので、どのような作業ができることが復職に必要かを具体的に教えてください。
必要な動作が出来るかどうかの判断を行います。
ただし、職場の細かい状況についてはわかりませんので、最終的な職場復帰の時期・方法については職場の担当者や産業医としっかり相談して決めてください。
職場によってはケガしていても仕事が可能な部署に異動(立ち仕事→デスクワークなど)することで早期の復職が可能な場合もあるようですので、職場の担当者や産業医と相談することが大事です。
労災保険の終了について
労災保険は、普段利用できる医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療保険など)とは違い、症状の変化(改善や増悪)がほぼ無くなれば、症状が残っていたとしても終了しなければなりません。
症状が残っているにもかかわらず労災保険を終了しなければならない場合、その後は患者さん自身の医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療保険など)で治療を続けることができます。
なお、気になる症状が強く残っていれば、場合によっては後遺症診断を行なうこともあります。