マレット指とは?
マレットとは、木槌(きづち)のことです。
木槌(きづち)の先端のように指先が曲がってしまう状態から名づけられており、いわゆる突き指で起こるケガです。
症状
多くの場合は突き指に伴う指の痛みを認め、指の第一関節(DIP関節)が曲がったまま伸ばせなくなります。
原因
マレット指は指を伸ばす腱に強いけん引力がかかり、起こるケガです。
骨折を伴う場合(骨性マレット指)と、腱だけが切れてしまう場合(腱性マレット指)と2種類あります。
骨性マレット指
末節骨(指の先端の骨)が関節の中で折れてしまっている状態です。
放置しておくと変形性関節症になったり、関節の脱臼を引き起こしたりすることもあります。
腱性マレット指
指の先端の骨にくっついている伸筋腱が断裂してしまったことによるもので、そのまま放置してしまうと、指の第二関節(PIP関節)が過度に伸びたままになってしまう“スワンネック変形”を生じてしまうこともあります。
診断
指の第一関節(DIP関節)が曲がったまま伸ばすことができなくなっていれば診断がつきます。
骨折の有無についてはレントゲンで診断します。
治療
装具などで保存的に治療することもありますが、骨折の転位(ずれ)が大きい場合などは手術加療をすることもあります。