骨そしょう症とは?
骨は常に骨形成(新しい骨を作る働き)と骨吸収(溶けて壊す働き)を繰り返しています。
そのバランスが崩れることで骨がスカスカで脆くなり、骨折しやすくなってしまう病気です。
骨粗鬆症は圧倒的に女性に多い病気です。
健康でも40歳ごろから骨量は徐々に減少をはじめ、閉経を迎える50歳前後から急激に減少してしまいます。
60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症といわれています。男女差はあるものの、男性でも骨粗鬆症の方は少なくはありません。
症状
病気になっている状態そのものに痛みはありませんが、つまずいて手を付いたり、くしゃみをするなどのわずかな衝撃で骨折してしまう事があります。
原因
骨は常に新しく作りかえられていきます。その時の新しい骨の形成と、古い骨の壊されるバランスが崩れることが、骨粗鬆症の原因になります。
新しい骨があまり作られず、古い骨の分解だけが進んでいった結果、骨密度が低下し、骨の中がスカスカになってしまいます。
- 閉経による女性ホルモンの減少
- 年齢や遺伝的な体質
- 偏食や極端なダイエット
- 喫煙や過度の飲酒
- 運動不足
最近では、若い女性の骨粗鬆症も問題になっています。
検査
当院では、骨密度測定装置を新たに導入いたしました。
予防・治療
予防
- カルシウムを十分にとる
- ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムをとる
- 適量のタンパク質をとる
- 禁煙し、アルコールは控えめにする
- 運動、日光浴をする
治療
お薬による骨密度の増加だけでなく、食生活の見直し、運動習慣の改善なども並行して行っていきます。
お薬には骨吸収を抑制する薬や骨形成を促進するがあります。
骨の吸収が進んでいる人には、吸収を抑える作用のある薬を使用し、骨の形成が進みにくい人には、形成を促進する薬を使用したり、骨の新陳代謝の状態に合わせて薬を選択します。
腸管からのカルシウム吸収を助けるもの、女性ホルモンを補充するものなどがあり、お一人お一人に合わせたものを選択していきます。