ギックリ腰とは?
突然生じる腰の強い痛みの様子から付いた総称で、症状をあらわした名前です。
海外では“魔女の一撃”と呼ばれることもあるくらい激痛を伴うこともあります。
特定の病気を示した名前ではなく、いろいろな病気が原因として考えられます。
症状
突然起きる腰部の痛みが主な症状です。
動作時に痛みが強くなったり、痛みで動けなかったり、臀部(おしり)から脚にかけて痛みやしびれが出たりする場合もあります。
原因
体を支えている腰周囲の筋肉、脊椎(せぼね)の関節や椎間板や靱帯(じんたい)の炎症や損傷が原因である場合が多いですが、細菌による感染などが原因となることもあります。
病名としては、「筋筋膜性腰痛症」、「腰椎捻挫」、「腰椎椎間板ヘルニア」、「腰椎椎間関節炎」、「変形性腰椎症」、「腰部脊柱管狭窄症」、「感染性椎間板炎・椎体炎」などが考えられます。
診断
主にレントゲン検査を行いますが、採血などを行うこともあります。
症状によってはCTやMRI検査を追加することもありますが、はっきりとした原因を特定できないことも多くあります。
治療
基本的には原因となっている疾患の治療を行います。
はっきりとした原因が特定できないような場合は症状を和らげる対症療法(痛み止めや安静やブロック注射など)で経過を見ることもあります。